幸せの青い鳥

くばっち

2011年08月24日 07:25

「青い鳥」という童話があります
チルチルとミチルが幸せになるという青い鳥を探し歩いたが、実は自分たちの家で前から飼っていた鳩が青かった、つまり幸せはすぐ近くにあった、もしくは最初から幸せだったのだ、という隠喩を含むお話です(解釈は他にもありますが)

東日本震災の後、被災地以外の地域の方々の中には、なんと自分は幸せ者なんだろう、と感じた人が少なくなかったと思います。私もこの時ほど現状がつつましくも幸せであったことを実感しました。
あの子に比べると私はヤナカーギーでデキヤーじゃないしエーキンチュでもない、、、とか障害をもつ人は普通の人じゃない、かわいそう、、、など、誰かと比較していてはキリがないのに上ばっかりを見たり、一般的な価値観から外れていたりすると自分は不幸だ、と思ってしまいがちです
この未曾有の悲劇をきっかけにして日常生活の中に山ほどの幸せがあることに改めて気づかされたのです

失語症友の会会長で昨年亡くなった大城栄徳さんは、身体の麻痺もあり、失語症の為ほとんどものが言えなかったのですが、ちゃんとその幸せ、「青い鳥」の存在に気がついている方でした
家族の愛情に包まれ、仲間からも愛され、いつも笑顔で過ごされていました。最後まで本当に幸せだったと思います奥さんも甲斐甲斐しく介護されていましたが、彼だったからこそ、ここまで献身的になれたようです
今朝の新報にもありましたが、その奥様が追悼集を出されました(私もいただきました!)。下の写真はうちの次男がまだ小さかった頃栄徳さんに抱っこしてもらっている写真です
奥さんからのお手紙が最後につづられていますが、読んでいて暖かい気持ちになりました。栄徳さん亡き後も、奥さんの胸の中で今でも青い鳥が羽ばたき続けているようです。





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